心の健康を保つには

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先日ひどく精神的に不健康になってしまっている友人がいました。
その人は、いつも食事にとても気を使っていて、ジャンクフードはまず食べませんし、お酒も飲まず、カフェインも摂りません。

ローフードをよく取り入れていて、ご自宅の大きな庭にハーブ園を作り、野菜も作り、収穫を楽しんでいる人です。

ところが、時々精神的なバランスを崩してしまい、元気がなくなり、生きる意欲も失ってしまう時があるのです。

そばで見ていて本当に気の毒でなんとかしてあげたいと思うのですが、他人の心の中まで見ることができない私は、ただただ見守るばかりです。

彼女も言っていましたが、本当に健康体であり続けるということは、決して健康的な食事を摂るだけではいけない、そこの心の健康と肉体の健康がなければ本当に健康的な生活を送ることができません。

彼女は私に聞きます。

「くろこさんは落ち込むことはないの?気分が悪くなって憂鬱になってしまった時はない?死にたいと思ったことはない?」

そう言われて自分のことを少し振り返ってみました。確かに生まれてからいままで、落ち込んだことがないと言えばウソになります。

でもここ最近(数年間)は本当に毎日が忙しいの連続で、落ち込んでいる暇がない、というのが正直なところです。

米国在住中、日本食レストランでアルバイトをしていた時がありました。

その時、バックヤードで皿洗いをやっていたベトナム人のAさんは、小さな船でベトナムからアメリカに渡った移民です。その時の話は壮絶で、どれだけ大変な想いをして米国に渡ったのか、私には想像を絶する世界です。

そのAさんは仕事を掛け持ちしていて、家族を養うために必死に毎日働いていました。その日本食レストランの皿洗いのお給料は決して高くありません。もちろんチップももらえません。

私たちウェイトレスは時給は1ドルでもチップで稼ぐことができます。だから若い20代の女性たちのほうが、彼よりお給料はかなりよかったと思います。

Aさんは安月給で毎日必死に働いていて、お休みもなく仕事を掛け持ちしています。でも彼はいつも明るく笑っていました。
「忙しくしていれば何も考えることはないし、悩むこともない。だから忙しくしているんだ。」

と、ある時ぽつっと言っていました。

Aさんは今どうしているのだろう。

自分が落ち込んだり、悩んだりしたときには、時々Aさんが私の中に登場します。小さくて細くて、黒いメガネをかけて、少し浅黒い肌で、無言でお皿を洗っていたAさん。

「悩んでいてもしょうがないでしょう?生きなきゃね。がんばって生きなきゃね。」

そうつぶやいてきます。

悩んだ時は忙しくする、そうすれば悩みなんて吹き飛ぶし、落ち込んでもいられない。そして自分のためではなく、誰かのために何かをすると精神的バランスが保てるかもしれません。

誰も一人で生きることはできません。

そして生きているからこそできることは沢山あります。せっかく与えてもらった命なのだから、がんばってお金も稼ぎたい、いろいろな体験もしたい、たくさんの友人も作りたい、いろいろなことをいろいろな人たちとシェアしたい。

そう思ったら落ち込んでいる時間がもったいない、と思ってしまいます。

もし私が落ち込む時があったら、それは家族も、友人も知人もすべての私の周りにいる人が、私の存在を否定した時です。

その時はもう死んでもいい、と思うかもしれません。
誰にも自分の存在を認めてもらえないほどつらいものはありません。

だから、もし落ち込んでいたとしても、誰かがあなたの存在を肯定している、そんな状況にいるなら、それはすばらしい人生と言えるのではないでしょうか?
そしてそこから自分の存在価値が何かしら見えてくるのではないでしょうか?

Categories: ライフスタイル

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