食事バランスガイドのウソ

No Comments

小学生のお子様がいらっしゃるご家庭では、食事バランスガイド、というのを御覧になった方も多いことでしょう。

今回も昨日に引き続き、幕内秀夫さんの著書、「健康食のウソ」からテーマを抜粋してお話しています。

このバランスガイドとは、厚生労働省が奨励している望ましい食生活について、私たちが何をどのぐらい食べればいいのか、という目安をイラスト化したものです。


これは私にとっては、何これ?なんでこれがバランスガイド???と言わざるを得ないガイドです。

というのも、果物が極端に少ない。一日に2サービングが目安なのですが、これはリンゴなら1個、みかんなら2つ、梨なら1個、という量です。

そして、主食の小麦やお米や麺は一番多くて、普通の人で5-7サービング。副食の野菜は5-6サービングですが、そのうちの1サービングが野菜サラダです。

乳製品は果物と同じ2サービング。目安としては牛乳コップ1杯、ヨーグルトは2個です。

肉、魚料理は3-5サービングが目安。

肉は食べず、乳製品もとらず、野菜サラダ、スムージー、フルーツなどが主体の毎日を送っている私は、非常にアンバランスな食生活を送っていることになります。でもとっても健康です。

そもそも、日本が第二次大戦後、アメリカで小麦が大豊作となってその余剰小麦の処理に、日本を選び、日本の完全給食の広まりを知った米国は、パンを給食にと小麦を売り込みました。

その後、日本に援助という名の小麦の買い取りをさせて、アメリカが小麦の余剰を一掃したのが、給食のパン化のはじまりです。

私が小学生の頃も、給食はパンが主体、ごはんは月に1回あるかないかぐらいでした。今から40数年ぐらい前の話です。

日本がキッチンカー活動やフライパン運動などの食の改悪キャンペーンを行ったのは、幕内さんに言わせると、「それまでの食習慣をばっさり捨てて、アメリカ型の食生活を普及させるという壮大な人体実験」なんだそうです。

キッチンカー活動とは、昭和31年頃、大型バスを改造(アメリカが出資)して、その中で調理ができるようにし、栄養改善のための料理講習会を行ったものです。
料理は、油や乳製品、小麦粉をたっぷり使った中華や洋食でした。

この運動を後押ししていたのは、日本の製粉業界です。

もうひとつ、1日一回フライパン運動、というものもありました。
昭和36年頃の話。
なんでもフライパンで油炒めにしましょう、というものです。

幕内さんはこうおっしゃいます。
「これは、「油をたくさん摂るアメリカは豊かな国、脂の摂取量が少ない日本は貧しい国」との考えが根底にあるこの運動は、保健所などを通して推進されました。その結果、日本人の食生活はどんどん油過剰になっていきました。」

さらに厚生労働省は昔、1日30品目を食べるように指導していました。
50代以上の方はみんな知っているお話です。

私も親から、小さい時に「1日30品目食べるといいんだって。」と何度も聞かされ、母親は毎日いろいろな種類のものを用意して頑張っていたのを思い出します。

「1日30品目キャンペーは、母親が子供には肉も野菜も魚も乳製品も海藻も、チーズも摂らせないといけない、という強迫観念を植え付けてしまいました。


1日30品目を毎日摂るのは、栄養管理士やその道のプロでもない限り、一般家庭ではほぼ不可能じゃないでしょうか。
その結果自分には無理と諦め、足りない分はサプリメントに頼ろう、という人まで出てきてしまいました。

最近は1日30品目を摂ろうなんていうこと、聞いたことありませんよね?

私も本を読んで、そういえば、と思いました。そうなのです。昔はあれほど、30品目がいい、と言っていたのに。

厚生労働省は、この一日30品目のキャンペーンをいつの間にか静かに終えてしまっていたのです。

ところが、この30品目キャンペーンは、呼び方を変えて存在していました。
幕内さんはこう言っています。

「その代わり、現在は、この食事バランスガイド、というものを提唱しています。
組んだ相手は、稲作農家、果樹園農家、畜産農家、砂糖業界、精油業界など、様々な団体と関係がある上に、小麦の輸入窓口も請け負っています。それらの食品をガイドラインに入れないと、「なんでウチだけ外したんだ」と怒られてしまいます。」

「だから、1日にとる食べ物の組み合わせと量のガイドラインと言いながら、1日30品目以上に、あれも食べろ、これも食べろのてんこ盛りになってしまったのです。」

「はっきり言いますが、こんなものは一切無視してかまいません。」

「日本は昔から、ご飯と味噌汁と少しのおかずで元気に生きてきました。それを無視して、国民をさんざん混乱させてきたのが、わが国の食生活改善運動です。」

「今になってようやう伝統的な食事を見直そうという意識が広がりはじめていますが、それは民間の間の話であって、役人の意識は変わっていない」とおっしゃいます。
私も同感です。

それが何より証拠に、いまだに横浜の小学校でも中学校でも、この食事バランスガイドが堂々と掲げられています。

私が、もっとも気に入らないのは、生野菜はまず給食にはあがりません。

それは子供達の健康のことを考えているわけではなく、生野菜に虫が混入していたら大変な問題になる、腐った葉物野菜が混じっていたら腹痛の子供が出るかもしれない、というような理由だと想像しています。

加熱処理したものの方が安全だし、間違ってもキャベツの裏からモンシロチョウの幼虫が出てくることはないですしね。

生の果物は月に1回も出てきません。それも、いよかん1/4個とか、冷凍ミカン1個とか、そうでなければ、みかんの寒天とか。

生の果物がほとんど出てこないのも、管理が難しいから?生のものは虫がつきやすいですからね。

そしてより安全な加工品や小麦を使った食材、さらに和食なのに必ず牛乳がつくのもおかしくないですか?

よっぽど牛乳が好きな人ならあるかもしれませんが、和食に牛乳ってアリ?

これも、カルシウムを摂るために毎日牛乳が必要、という名のもとに、業界から仕掛けられた牛乳消費キャンペーンの一環の気がしてなりません。

ちなみに、カルシウム含有量は、加工乳(低脂肪)130mg/100gです。
干しエビ7100mg/100g、ひじき1400mg/100g、ししゃも350mg/100gなどのほうがよっぽどカルシウム含有量が多い。

カルシウムをたくさん摂ろうと思ったら、何も牛乳からだけ摂る必要はないのです。

私たちはもっと賢くならなくてはいけません。

政府から出ているガイドラインなんだから絶対に安全、絶対に安心、絶対に信頼できる、と思っていてはいけない、ということです。

本当に牛乳を毎日飲んでいるほうがカルシウムが摂れるのか? 本当に生野菜を一日小さなボールに一杯だけ食べていればいいのか? 本当にビタミンミネラルたっぷりの果物を、1日リンゴ1個分しか摂らなくていいのか?

このガイドラインはどこかの団体が多額の広告費用を投入しているわけではないのか?

時には疑ってみること、実際に調べてみることも必要です。

長くなりました。すみません。

スムージーベーシック講座

ドレッシングワークショップ

 

Categories: お勧め本

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です