ボケない食材の食べ方

私は区民農園をやり始めてもう12年以上経ちます。
かなりのベテラン、と言ってもいいくらい。今日もせっせとトマトやキュウリのお世話をしてきました。
そんな中でちょっと気になっていることがあります。
畑をやろう、という人は若い人よりお年寄りのほうが断然多い。特に初老の男性が多いのが、私が参加している区民農園です。
リタイアしてから農業に携わる人も結構います。
何年か前から畑でよくお会いするAさんは、とてもきちんとした方で、受け答えも丁寧。野菜作りが大好きのようで、けっこう頻繁に畑にいらっしゃいます。
研究熱心ですし、仕事も丁寧。
ところがです。
つい最近とても驚いてしまったことがあります。
毎年春に小松菜の種を撒きます。100粒を一列にまき、3週間位でお店で売っているような立派な小松菜ができます。
彼の畑を見てみると、その小松菜の種がばらばらにまかれていました。
いつもは一列にキレイに撒いてあるのに今回は、列がぐっちゃぐっちゃ。
トマトやキュウリのお世話の仕方も乱暴そのもの。見ただけですぐにわかります。
ある程度きちんとお世話するとトマトもきゅうりも上へ上へと、まっすぐすくすく成長しますが、ほったらかしにしてしまうと途端に成長が鈍化してしまいます。
まさに彼のトマトやキュウリがその状態でした。
それに加えて、先日同じことを短い時間の間に二回も質問されました。
また、私の質問に対する答えもちょっとおかしかったのです。
普段は話していてなんの違和感もないのですが、たまに、あれ、と思うことがあります。
同じ質問を繰り返す、質問の答えが答えになっていない、ということが時々出てくるようになりました。
そして今回の、この小松菜の種の撒き方。野菜の扱い方。
彼は60代後半なのですが、もしかしてボケた?
どんな食生活をしているのか詳しいことはわからないのですが、野菜に関していえば、生野菜は食べないそうです。
野菜は食べても必ず加熱して食べます。サラダは食べません。
お酒はそれほどたくさんは飲まないみたい。
運動はしていません。
果物好きではありません。
いくつか断片的な情報としてはこのぐらい。
今回のボケか?と思ったことと、食事と関係性はわかりませんが、南雲クリニックの総医院長、南雲吉則先生の言葉を借りれば、老けない人が食べる食事は、「野菜」「果物」「魚」とおっしゃっています。
私も同感なのですが、これらの食べ方がとても重要。丸ごと全部、というのがキーワードです。
野菜も果物も魚も丸ごと、です。
野菜や果物なら皮も全部。魚は頭も内臓も尻尾もです。
なぜ全部食べるのか。
ひとつは、栄養摂取で大切なのは量よりもバランスだからです。
一部の栄養だけを偏って食べ過ぎると体にとっては害悪となります。
もうひとつは、野菜や果物の皮には、ファイトケミカルというすばらしい自然の化学物質がたくさん含まれています。
たとえば防虫効果や抗酸化作用、防菌、創傷治癒効果など。
皮には外敵から身を守るたのめのバリア機能が備わっています。これは人間にとってとても良い作用を及ぼしてくれるのです。
皮と皮周辺にこそ、そういった美と健康に有効な成分がたくさん含まれているのです。
先日も、Aさんに「キウイや桃は丸ごと皮つきでスムージーにしちゃってるんですよ。」と言うと、たいそう驚かれていました。
「ブロッコリも生でバリバリ食べてます。うちではサラダに入れるブロッコリは茹でたことはありません。」と言うと、またまたびっくりされていました。
Aさんはもしかしたら、もしかしたら、今、ボケはじめている途中かもしれません。。
でもまだ間に合う。そのためには食生活と簡単なことから変えていくのはどうでしょう。
ただそのためには意識改革が必要。
野菜は火を通すよりも、そのまま食べる方が断然栄養価が高い、さらに生で食べることで余計な消化酵素を節約できます。それだけ体への負担が軽くなる!
ぜひ畑で摂れる野菜たちをそのまま食べてみてください。サラダにして、スムージーやジュースにして。皮は剥いて捨てるのではなく、食べにくければスープに入れたり、煮込んだりしてやわらかくして。
果物もたくさん摂ってください。キウイやリンゴやブドウや梨や桃は皮ごとそのまま食べて。
グレープフルーツや柑橘類の皮はミキサーで粉砕してスムージーにしてしまえばとても美味しくいただけます。柑橘類は特に白い綿の部分にファイトケミカルがたくさん入っています。
お腹が空いた時はごはんやパスタやパンやうどんなどの血糖値の高いものではなく、まずは野菜から食べるようにしてみてください。
さらに体を動かすこと。
畑作業ももちろん健康には良いと思いますが、それほど運動量は多くはありません。
だから、有酸素運動を取り入れてみてくださいね。
それに一番いいのがまずは歩くこと。そして軽いジョギング。
もっと健康でいるために。ボケない体にするために。運動と呼吸と、三つの丸ごと食べる食事。できるところから始めてみてくださいね。
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