月別: 2017年7月

ヨーグルトで腸をキレイにできますか?

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便秘を解消しようとして、ヨーグルトを大量に食べる人がいます。でもそんなことをしても腸の環境がよくなることはありません。

前回に引き続き、幕内秀夫さん著の「健康食のウソ」の中から、今回は”ヨーグルトを食べると善玉菌が増えて腸がキレイになるか?”というテーマです。


幕内さんは「ヨーグルトを食べたからといって、すぐに腸内のヴィフィズス菌が増えるわけではありません。大事なことは、善玉菌をいかに多く摂るか、ということではなく、善玉菌がお腹に住み着きやすい腸内環境をつくることです。そうでなければ、いくら善玉菌をお腹に入れたところで追い出されてしまうのです。」

腸内にどんな細菌がいるか、によって腸内環境は変わっていきます。またこれは人によって全部腸内環境は異なります。便の色が褐色(たいていの人はそうだと思いますが)なのは、年齢とともに色々なものを食べるようになり、病原性の細菌であるウェルシュ菌などの悪玉菌が増えるから、です。

生まれたての赤ちゃんの便の匂いをかいだことはありますか?
私は二人子供を産んでいるので、赤ちゃんの便の匂いは、まったくしない、ということを知っています。


お行儀が悪いのですが、鼻を近づけてくんくん嗅いでも、まったく問題なく、なんとなくいい匂いさえ漂っているから不思議です。ミルクの匂いします。これは、赤ちゃんの腸にはたくさんのビフィズス菌(善玉菌)が住み着いていることの証拠です。

便の色も褐色ではなく、うすい黄土色をしていて、善玉菌が多いことを物語っています。

よく食物繊維をたくさん摂ると良い、と言われますよね。

実は腸内の細菌と食物繊維はとても密接な関係にあります。

幕内さんはこう書いています。
「食物繊維は大腸内で腸内細菌によって分解されます。その結果、メタンガス、炭酸ガス、水素ガスなどが発生します。これらのガスは便の成分になったり、オナラとなって排泄されたりしますが、悪臭はありません。」

さらに続く文章では重要なことを言っています。

「また、食物繊維が分解されると、酪酸や乳酸などの有機酸も排出され、体内に吸収されてエネルギー源になったり、大腸の働きを活発化させて排便を促したりします。それだけでなく、有機酸の働きによって、大腸内の酸性度が高まると、酸に弱い悪玉菌の増殖が抑えられて腸内がキレイになり、ビフィズス菌などの善玉菌が増殖します。」

つまり、食物繊維を摂取すると腸内環境が整い、善玉菌が増える、ということになるのです。

肉だけを食べているとオナラや便は強烈に臭い。皆さんもご経験があるかもしれません。

でも、たとえばサツマイモを食べて出るオナラはまったく臭くないんです。

腸内環境が整えば、便もきちんと排出されます。だからヨーグルトを食べているか、食べていないか、には左右されません。

ここでいいたいのは、食物繊維がキーパーソンだということ。

肉には食物繊維は入っていません。でも、緑黄色野菜やサツマイモ、きくらげやひじき、あおさ、ひよこ豆やインゲン豆などの豆類にはたっぷりと含まれます。

日本人の食物繊維摂取量はどの年代も低いのです。特に10代、20代の摂取量が低いのは問題です。厚生労働省の目標数値は男性が19g/1日、女性が17g/1日、どの年代もすべて、この目標数値を上回っている年代はありません。
(出典:厚生労働省栄養素等摂取量

腸内環境が最悪な状態になる前に、まずは腸の環境を整えていきましょう。

それには食物繊維の摂取であり、決してヨーグルトをたくさん食べることではありません。

 

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