健康な高齢者は肉を食べている、のウソ

これから何回かに渡って、最近読んだ著書、幕内秀夫(まくうちひでお)さんの書籍である、【健康食のウソ】の中からテーマを抜粋してお話していきたいと思います。


この書籍の中では、いくつもの健康食のウソ、が語られています。

特に最近私が感じていることは、肉を食べる、ということについて。

なぜかというと、ここ数か月の間で周りの人から、何度となく、「肉は健康にいいんだって。」「高齢になったら特に肉を食べなくちゃいけないらしいよ。」「健康な高齢者はみんな肉を食べている。」というようなことを言われました。

以前からこのようなことはよく言われていたのですが、ここ数か月の間、急にそう言われる回数が増えました。どうやら肉と健康の関連性についてのテレビ番組が増えているようなのです。

そんな時、この本を読みました。

この中ではこう語られています。

「近年、日本人の肉の消費量が減っているため、畜産業界と業界に都合のようことを言う栄養学者たちは、「肉を食べないとタンパク質が不足する」と、さかんに主張いています」

ここでひとつ、ほとんどの方が普段あまり意識しないけれど、とても重要な、具体的な数値をお伝えしたいと思います。

本にも書かれていますが、東京都福祉保健局が公開している資料の中で、平成28年度(最新版)に、東京都芝浦食肉衛生検査所で検査した家畜と、その検査に基づいて病気などで屠殺(とさつ)された牛、豚の頭数とパーセンテージを出してみました。

平成28年度 検査頭数と処分件数

種類 検査頭数 処分件数 パーセンテージ
88309 75801 85.8%
200798 114435 56.9%

この数値はにわかには信じられませんでした。
牛の検査件数に対して、処分(と殺)件数は75801頭、割合は約86%なので、ほとんどすべての牛(10頭のうち8.6頭)が屠殺されてしまうことになります。

本当に驚きました。

なぜこれほどまでに屠殺される牛が多いのか?

本ではこのように語っています。

「まずは飼料の問題があります。牛の場合は、本来は草食動物ですから牧草を食べるのですが、おいしくてやわらかい肉にするために、いまは外国から輸入した、トウモロコシなどを食べさせています。

また飼料の使用効率をよくするために、牛を運動させません。人間も牛も、のんべんだらりとしているほうが霜降りになるのです。


「運動して筋張った牛の肉より、霜降りのほうがおいいしいので高く売れます。そうした肉をつくるために、牛に運動をさせないのです。」

「食性が合わない飼料を与えているうえに運動をさせないので、どうしても病気になる牛が出てきます。そこで薬を与えます。なかには与えてはけない薬を注射される牛もいます。からだに注射針が残っているために処分された例もあります。屠殺禁止処分や破棄処分になるのは、そうした牛たちです。」

そうなのです。

ほとんどの牛が屠殺されてしまうのは、美味しい肉を作るために人間がわざわわざ牛に草以外の食べ物を与えたり、わざと運動させないで小さな牛舎に閉じ込めたりして作る霜降りのお肉のせいでした。

よく、海外の牛肉より日本の牛肉のほうが美味しい、という声を聴きますが、それもそのはず、と納得せざるを得えません。


あるテレビ番組で紹介された、肉を食べないとタンパク質が不足する、という理由は、肉が売れなくなっている、という現状から、日本には高齢者があふれている、高齢者は普段はあまり肉を食べない、けれども、健康のために肉を食べるのがよい、といえばお肉を食べる人が増える、という業界の構図が見え隠れする、と幕内さんは言っています。

高齢者だけでなく、最近の若者もあまり食に重きを置かない傾向にあるため、低栄養の人が増えているのは事実かもしれません。

けれども、だからといて、じゃあ、肉を食べればよい、ということにはなりません。

きちんとエネルギーを摂取できる環境作りが何よりも大切だとおっしゃっていました。

肉を食べているから健康だ、健康のために肉を食べよう、というキャンペーンはどこかに嘘がある、と感じてしまうのは私だけではないでしょう。

今回ご紹介したように、肉、特に家畜(牛や豚)の肉には問題がありすぎ、だと感じています。

私は、これからの高齢化社会、高齢になってもみんな健康に、元気に暮らしていけるためにも、食の見直し、特に肉の食べ方、捉え方の見直しをするべきでは、と感じています。

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